今回は、Godot(ゴドー)エンジンの起動とプロジェクトの新規作成です。
ダウンロードやインストールのやり方がわからない方は、以下から確認できます。
Godotエンジン(ゲームエンジン)
2D/3Dのゲームエンジン。ゲームエンジンは、ゲームを制作するために必要な、画面の作成やキャラクターの動作の設定、音楽の再生などの機能的なところから、プログラミングに至るまでをまとめて管理できるソフトウェア。難しい物理的な動作の計算もゲームエンジンがしてくれるため、ゲーム制作の効率化が図れる。
プロジェクト
ゲームを管理する単位。一つのゲームは、このプロジェクト一つでまとめられる。ゲーム制作を開始する際はまずプロジェクトを作り、その中で様々な機能を追加していき、完成させていく。
なお、本記事はMacbookでの動作確認で記載しています。
Godotエディタの起動
インストールが終了したら、作成されたGodotアイコン()から起動できます。
最初の画面が表示されて、確認ウィンドウで以下のメッセージが表示されたら「キャンセル」を押して閉じてください。
確認メッセージ
プロジェクトが何も登録されていません。アセットライブラリで公式のサンプルプロジェクトをチェックしますか?
→ 「キャンセル」で確認ウィンドウを閉じる。
エディタが立ち上がると、以下の画面になります。メニューなどが日本語になっていない場合は、エディタ画面右上の地球儀マークから[ja]Japaneseを選択すると日本語になります。(再起動を促されるので、再起動してください。)
プロジェクトの新規作成
新しくアプリを作成していくには、保存するフォルダを決めて、プロジェクトを作成します。まず、スタート直後の画面から、画面左上の「ローカルプロジェクト」タブの「+新規」を押してください。
そうすると「新規プロジェクトを作成」というウインドウが開きます。ここで、プロジェクト名とプロジェクトを保存するフォルダを作成します。以下が手順となります。
①「プロジェクト名」の項目に、プロジェクト名を入力。
②「フォルダを作成」ボタンを押す。
③「プロジェクトパス」にプロジェクト名と同じフォルダが作成される。
④フォルダの設定が問題なければ、プロジェクトパスの項目の右端に緑のチェックが入る。
⑤プロジェクト名とは別にフォルダを指定したい場合は、「参照」からフォルダを指定する。
⑥レンダラー
・Forward+:ディスクトップのみで動作するプロジェクトを作成するときはこちらを選択。
・モバイル:ディスクトップとモバイルにも対応させたい時は、こちらを選択。
・互換性:ディスクトップ、モバイルに加えてブラウザなどネットワークにも対応。
⑦バージョン管理メタデータ
・Git:バージョン管理を行う。ネットワークで複数の人で管理したい時はこちらになります。
・None:特に個人で作成する場合は、こちらで大丈夫です。
⑧上記全ての設定が確認できたら「作成して編集」を押してプロジェクトの作成を実行します。
以下のように、このプロジェクトパスの下に、黄色い文字で「選択したパスは空ではありません。からのフォルダを選択することを強くお勧めします。」と注意が出ている場合は、同じフォルダ内に、すでに何かファイルが入っていることを指します。トラブルを避けるためにも、何も保存していないフォルダに変更した方が良いという注意です。これが出ている時は、何も保存されていないフォルダに変更してください。
また、以下のように、赤い文字で「選択したパスにアイテムを保存することはできません。フォルダを新規作成するか、別のパスを選択してください。」と警告が出ている場合は、システム的な制限により、選択されたフォルダにプロジェクトを作成することができません。別のフォルダを指定して保存するようにしてください。
作成が完了すると、指定したフォルダに3つのファイルが作成して編集画面が開かれます。
上図のような編集画面が開かれていれば、無事成功です。
新規プロジェクトを作成した際に、デバッグウィンドウ(エディター下の枠)に黄色で下記のような内容の警告が出る場合があります。
これは3D作成ソフトの「Blender」のデータを使う際のインポート(取り込み)先を指定していないために出ている警告表示です。黄色は警告なので、赤色のエラーと違って表示されていても特に実行する際に問題にはなりません。しかし、特にBlenderのデータを使用しない場合で、警告表示が気になる場合は、下記のオプション設定をオフにすることで表示させないようにできます。
ウィンドウメニューから「プロジェクト」→「プロジェクト設定」を選択
「一般」タブを選択し、左のリスト下の方にあるファイルシステムから
①「インポート」項目を選択。
②「Blender」の「有効」項目のチェックを外す。
③「保存して再起動」を選択。
保存して再起動を選択すると、自動でプロジェクトが保存されて、再起動します。再起動後から、この警告は表示されなくなります。